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野鳥の観察記録

ウグイスについて調べてみました

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最近ウグイスが家の周りで良く鳴いており、「なわばり」ってあるのかな?とか「繁殖期」っていつなのかな?というのが気になったので、ウグイスについて調べて見ました。

 

ウグイスの鳴き声

www.suntory.co.jp

鳴き声については、サントリーのサイトがとても役に立ちます。
各鳥について「さえずり」「地鳴き」があります。(全ての鳥というわけではないです)

しかし、ウグイスについては、「谷渡り」という項目があることに気がつきます。
そして、あらたに「谷渡り」って何?という疑問が湧きます。

 

「ホーホケキョ」はさえずり

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誰しも聞いたことがあるであろう「ホーホケキョ」はさえずりと言います。
家のすぐ近くで鳴いているのですが、窓を開けてWeb会議をしていると、どうやら相手にも聞こえている模様w

結構大きな鳴き声ですが、心地良いので和みます。
Web会議でも笑いが起きました(*´艸`*)

このさえずりの目的の一つは、自分の縄張りを他のウグイスに伝えるための様です。
ということは、最近家の周りで聞こえる「ホーホケキョ」は、近所を縄張りにしているウグイスがいるということですね。嬉しい限りです。ぜひお目にかかりたいです。

そしてもう一つの目的は、「求愛」だそうです。
ウグイスの巣は見たことがありませんが、近場に巣を作ってくれたらこれも嬉しいですね。
雛なんか見れた日には嬉しさ爆発です(*´艸`*)

春になると、「ホーホケキョ」が聞ける様になりますが、春が繁殖期なので「ホーホケキョ」と鳴いているのであって、春を告げるために鳴いているわけではないのです。

 

「ヂッヂッヂッヂッヂッ」は地鳴き

これは、野鳥観察をしている人や、山歩きをしている人でもないと、明確に聞いている人は多くないかもしれません。他の野鳥でも同様の地鳴きなので、正直私はこの地鳴きがウグイスであると判断することはできないと思います。

地鳴きの目的は「自分のいる場所を伝えるため」や「危険を伝える」などの、鳥同士の会話用だそうです。他には「餌をねだる」とかいろいろ目的がある様です。

「ピピピピピピポケピッポケピッポケピッポケピッ」は谷渡り

と私には聞こえています(*´艸`*)
ウグイスの鳴き声だけど、「ホーホケキョ」ではない鳴き声が「谷渡り」と呼ばれます。
「とび鳴き」とも言われるそうです。

警戒心が高い時や興奮時にこの鳴き声を出す様です。

ひょっとしたらあなた自身に気づいている時や、他の野鳥に狙われている場合ですから、この鳴き声を出されたら観察するのは難しいかもしれませんね。
もともと藪の中などにいることがほとんどで、見ることが難しい野鳥ですが、鳴き声で見つけられるかどうか判断しても良いかもしれません。

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鳴き声は誰しも知っていても、見た目は写真の通り相当地味ですからね(^◇^;)
ウグイス餅で想像する色も、どちらかというとウグイスというよりはメジロの色の方を想像しがちではないでしょうか?

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ウグイスの繁殖

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そもそも私はカラスなどの大型の野鳥とツバメ(種類はよくわかっていません)の巣と家の周りでたびたび作られるイソヒヨドリの巣ぐらいしか見たことはありません。
ウグイスの場合は藪の中などに作られるそうです。

そして、藪の中に作るからか、ヘビや他の哺乳動物に食べられてしまうことが多いそうです。
成鳥になる確率がかなり低い様で、そのためウグイスは何度も交尾をして卵を産むそうです。
その結果一夫多妻制になるとか...男冥利につきます?ね(*´艸`*)

さらに面白い話として、これは知っていましたが、ホトトギスはウグイスの巣に卵を生みつけます。その際にウグイスの卵を一つ取り除き、そこに自分の卵を産むそうです。
この点からもウグイスが成鳥になる確率が減ることがうなずけます。
さらにホトトギスの卵はウグイスよりも先に孵化することが多い様で、孵化したホトトギスのヒナは、親ウグイスの餌を独り占めするために、他の卵を巣外に出そうとするそうです。
人間に置き換えるとちょっと怖いですが、生存競争の中で組み込まれた本能なのでしょうね。

親ウグイスはそうとも知らずホトトギスを育てる...なんか可哀想な気がしますね。

ホトトギスに托卵されなかった場合は、当然親ウグイスが子ウグイスに餌を与え続けますが、餌はいわゆるアオムシが多いそうです。蝶や蛾の幼虫です。他には蜘蛛や羽虫なども与えるそうです。給餌はメスの仕事で、オスは周りで守っているだけとのこと。なんだか亭主関白?な感じでしょうか。

そして、2週間前後で巣立ちするそうです。思っていたよりも早いです。
しかし、調べてみるとスズメなんかも巣立ちには10日〜13日ぐらいだったりするようなので、一般的な期間なのかもしれません。

 

鳥の生態を調べることは探鳥時にも役立つことはたくさんあった

既に何度も見ている鳥でも、調べることで今まで以上に興味深く見ることができますし、さらに探鳥時のヒントにもなると思いました。

さらに、見たいと思っていて見たことのないオナガなどについても、調べれば出会える確率はグッと上がるかなと。今までは、Twitterやブログなどを見て、居るであろう場所を調べることがほとんどでしたが、生態を知れば身近な場所でも見ることが出来る様に思います。

あまりに家の近くで鳴いているウグイスのおかげで、ウグイスのことを調べるきっかけに繋がり、さらにこれから見たいと思っている野鳥について調べてみようという新しい活動に繋がりました。

インターネットのおかげで、興味深い研究者の方の情報や、一般の方が実際に自宅に作られた巣の観察日記など、一つの情報だけでなく、複数の情報を見ることで、その情報の正確性は自らが判断するしかないところはありますし、人間でも想定外の事をする様に、野鳥でもその様なことはあると思いますけれどね。

ただ、正解は分からないですし、想像による部分が多いとは思いますが、そういった想像をすることによって、探鳥時の楽しみはまた広がっていく様に思いました。

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